住まい方のQ&A

快適に過ごすために・・・

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皆さん、快適にお過ごしですか?

ここでは実際に新しい家での生活を始めた際に生じる様々な疑問にお答えします。
質疑回答は一例ですが、実際に当社で家を新築してお引渡しする際に添付している「快適に過ごすために」のご案内を掲載させていただきます。
Q&A形式で掲載してゆきますので、新たな疑問や工夫等ありましたらお気軽にメールにてご連絡下さい。順次内容は更新させていただきます。


冬場の給湯器の凍結防止について(灯油ボイラー・ガスボイラーの場合)

お客様の住宅に設備されている給湯器には凍結防止装置が付いています。
水が凍るような寒い時期は給湯器の中にたまっている水が凍ってしまうと管がパンクして給湯器が使えなくなってしまいます。
電気のブレーカーを落とさないようにしていただければ問題はありません。
長期の旅行のときでもブレーカーは絶対に落とさないようにお気をつけ下さい。

冬場のピシッ、ピシッという音について

当社の木造住宅の構造材は特殊材を除き集成材ではなくすべてムク材を使用しています。
そのために冬場は柱や梁が急激な乾燥により「ピシッ、ピシッ」と音を立てます。
建築時には含水率18%以下の乾燥木材を使用していますが、実際に生活が始まって冷暖房等の影響を受けると乾燥するときには含水率9%以下にまで木材が乾燥することがございます。
この急激な乾燥に伴い、建築時には良材を吟味し、気をつけて材配していますが、木は生き物のためにどうしても多少暴れて反りや割れを生じる木材があるのです。
強度には全く問題ありません。
年配の方が同居のときは昔は新築の家にしか聞くことのできなかった音だとご存知の方が多いですが、初めてお聞きになるときは心配になることもあろうかと思います。
この木材の暴れによって時にはドア、サッシ周辺の壁等にヨジレや亀裂が入ることもございます。
多くの場合は気候や湿度の具合にも寄りますが、一冬、二冬を越すまではそのような現象が起こる可能性がありますので、その際にはご連絡いただけますようお願いします。
最初から分かっていることですので無償メンテナンスで対応させていただいております。

冬場の室内の乾燥対策について

特に高気密高断熱住宅の場合ですが、高性能な住宅ほど冬場の室内は乾燥する傾向がございます。
これは暖房を使ったときに顕著に現れる傾向があります。これは暖房器具として空気を汚さないよう開放型ではなく密閉型といわれるFF式暖房や、空気暖房の蓄熱暖房機、床暖房、エアコン暖房などを使用したときに特に感じるようになります。
開放型といわれる普通のストーブや石油・ガスファンヒーター等は直接室内で燃焼させるために水蒸気が多分に発生しますが、密閉型は燃焼ガスを直接外部へ放出しますので室内に水蒸気は発生させません。
温度が上がれば湿度が下がるのが冬場の日本の気候特性です。過乾燥を防止するためには住まい方に若干工夫が必要です。
加湿器を使う事は大前提ですが、他にも換気システムの運転を弱運転にし、お風呂から出た際はドアを開放したままにしてその湿気を室内へ入れ、鉢植え等の観葉植物をおいたり、熱帯魚など水槽を置いたり、洗濯物を室内干しにしたりといった工夫をしてみてください。
湿度が30%以下にならないようにお気をつけ下さい。

新しい畳のカビについて

特に梅雨時に気をつけていただきたいことですが、新しい畳は2~3年は直ぐにカビが生えやすい状態が続きます。
3年目を過ぎるとカビの心配はほとんどありません。
昔は夏場に畳を上げて乾燥させたりという工夫が農家の家では見られましたが、現在の住環境でそのようなことをすることは不可能と思います。カビを防ぐために、こまめに乾拭きをしていただくようにお願いします。
エアコン等で定期的に除湿運転をすることも有効です。
特に客間のように普段お使いにならないような部屋の場合は特にお気をつけ下さい。
万一カビが発生してしまった時は、雑巾できれいに拭きとってアルコール等で消毒していただくことをお勧めします。
自然素材というものはその取扱いも手間のかかるものですので、長い目で見てお付き合い下さい。

梅雨時のクローゼット等の湿気対策について

住宅の高断熱可が進む中、屋外と屋内の温度差が従来の家に比べて高くなるために、ヒートショックを起こし、それが表面結露として室内に現れることがあります。
特に天袋のような小さな物入の部分、布団や衣服のたっぷりと入ったクローゼットの中は空気の対流が遮断され、棚板や壁等に汗をかいたように結露が生じる場合がございます。
そのような状態を長く放置しますと衣服や収納物にカビが生えたりする恐れがございますのでお気をつけくださいますようお願いします。
特に布団圧縮袋のようなものをお使いの場合はご注意が必要です。
対策として、少しでも押入れやクローゼットを開放し、大きめの除湿材を数個入れていただき、風通し、除湿にお気を使われますようお願いします。
ほとんどの場合、通風をとり、除湿材を併用することで表面結露はとまります。一度点検していただきますようお願いします。