2026/08/17
屋根の下に、杉の野地板を張っています
佐原のど真ん中で建築中の注文住宅「杉の家」2階建て。
聖愛ぢな上棟式を終え、屋根の下地が張られました。

当社で使用しているのは杉の野地板。この上にルーフィングと呼ばれる防水紙を敷き、その上に瓦が葺かれます。現代では、屋根の下地は合板(ベニヤ板)が主流です。90㎝×180㎝の畳と同じ大きさの板を敷きならべていけば、大工が2人いれば1日で張れる。安くて速い。効率を重視するのであれば合理的な選択です。それでも、うちは杉の野地板を使います。1枚の幅が18cmほどの板を、何百枚と張っていく。手間は何倍もかかります。

私が大工時代に親方に教わったのは、こういうことでした。
木は伐られて製材されたあとも、湿気を吸ったり吐いたりする。雨の多い梅雨は湿気を吸って膨らむ。板と板の隙間が詰まって、雨を防ぐ。乾けばまた縮んで隙間が空き、屋根の中の湿気が抜けていく。
屋根も呼吸する、という言い方をしていました。
これは科学的にも裏付けがあります。木材は含水率がおよそ30%を下回る範囲で、湿気を吸えば膨らみ、放てば縮む。幅方向の変化が一番大きい。梅雨に隙間が詰まるのは、この性質そのものです。合板は張り詰めるので、隙間がありません。逃げ場のない湿気は、内側に溜まります。そして合板は薄い板を接着剤で貼り合わせたもので、その接着剤は経年で劣化します。無垢の杉の板は接着剤を使っていません。木そのものです。

当社でよく依頼される古民家の改修。
屋根を開けると、ほとんどが同じつくりです。杉の木の皮を剥いだものが防水紙代わりに葺かれ、その下に杉の野地板が張ってあります。何十年、家によっては百年を超えて、そのまま保たれています。傷んでいるのは雨漏りした箇所の周辺だけで、あとは張り替える必要がない。100年後のことを、私は保証できません。誰にもできない。ただ、100年前のものが現実として目の前にある。それだけは事実。
屋根の下地は、住んでいる人が一生見ない場所です。
見ない場所だからこそ、何を使うかで差が出ます。仕上げの床や壁は住みながら替えられます。屋根の下地は、替えるなら屋根を全部剥がすことになる。建てるときにしか決められません。
そんな理由もあり、当社では杉の野地板を今も使い続けています。
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涼しさは全身で、光は目で。二つの心地よさを体感してください。
10時から20時まで。予約は要りません。
今回、照明をリニューアルしました。有機EL照明(OLED)です。
千葉県のモデルハウスへの採用は、今回が初めてになります。

このモデルハウスは築22年です。
いわゆる新築のような匂いはしません。でも、玄関を開けた瞬間に木の香りがふわっと広がります。22年経った今も、初めて訪れた方が「いい香りですね」と立ち止まる。それが、本物の木を使った家の答えだと思っています。
木の色は22年分焼けて、味わい深くなっています。
むしろ、そこを見に来ていただきたいと思っています。今、新築しても22年経ってからどうなっているかが分かります。
真夏に体感していただきたいのは、涼しさよりまず湿度です。
外断熱と二重通気を組み合わせたソーラーサーキットの家は、家中がまるごと除湿されます。玄関を開けた瞬間の空気が違う。冷房で冷やした空気ではなく、さらっとした、避暑地の木陰のような空気感があります。

寝室も、洗面室も、廊下も。ジメジメする場所がありません。
22年前から真夏に家全体の湿度が揃っている家は、そう多くないでしょう。
今回は夜20時まで開催しています。
理由はリニューアルした照明を見ていただきたいからです。
千葉県で初搭載の有機EL照明は、一般的なLEDとは根本的に違います。点で光るのではなく、面で光る。
何が違うのか…。それは影の出方です。
一般的なLEDは影が強く出ます。手元に濃い影が落ちて、かえって見づらいことがある。有機ELは面から光が広がるので、影が弱い。ものが見やすくなります。チラつきがなく、赤外線をほぼ出しません。厚さはわずか1.1mm。
今回は洋室・書斎・寝室に設置しました。この違いは、昼間の明るい時間帯には分かりません。暗くなってから灯した瞬間に分かります。
ご興味のある方は、夕方以降にぜひいらしてください。




