2026/04/16
風を感じない空の上で
江口のり子さんが演じる主人公が、おひとり様でいろんなコトに出かけていくドラマ。
佐原に単身赴任している私は、焼き肉が食べたくなっても、ディズニーランドに行きたくなっても、ひとりだとなんとなくビビってしまうこともありまして…。そんな自分に刺さるドラマなんですよね。
そのなかに、気球に乗る回があり、テレビを見ながら「これは乗りに行かなければ!」と思ってしまいました。
スカイダイビングも、バンジーも、逆バンジーも経験してきたのに、実際に宙に浮くという体験だけしたことがなかったので。
向かったのは埼玉県加須市。渡良瀬遊水地のすぐそばにあるSOLABASE(ソラベース)。(←Click!)

元農家の古民家をセルフリノベーションして作られたゲストハウスで、キャンプサイトも併設されています。中に入ると気球グッズが随所に飾られていて、籠やバーナーがズラッと並ぶ倉庫内の様子はちょっとした秘密基地のよう。

実は予約2回目でようやく乗れました。
1回目は強風予報で強制キャンセル。自然が相手なのでこればかりは仕方ないのですが、それがまた気球という乗り物の本質を表しているような気もします。風が強くても飛べない、風がなさ過ぎても飛べない。その絶妙な条件が揃った日だけ、実は気球に乗ることができます。
熱気球というのは、ざっくり言うと「熱した空気で膨らんだ大きな風船が、風に流されて移動する」乗り物。上空の高度によって風向きが違うので、それを読みながら進みたい方向へ向かっていく。エンジンも無ければ、ハンドルもない、ただ風と熱と重力だけで動いている。いたって原始的で、人類が最初に空を飛んだときの感覚がそのまま残っているような乗り物です。
実際に最初に驚くのは気球の大きさ。直径20メートル以上あって、バーナーが轟音で熱した空気を送り込んでいくと、みるみる膨らんでいきます。
気球が立ちあがったのも束の間、ふと気づくと、ふわりと静かに地面が遠くなっていました。
ソロ活女子の中でパイロットの方が言っていた言葉がありまして。
「風に乗って流されているから、気球に乗っているときは風を感じない」と。
乗ってみると本当にそのとおり。高度800メートルほどのところまで上昇しても、全く風を感じない。ただただ静かで、どこかから鳥のさえずりが聞こえているだけ。
バーナーを噴かすと思いのほかスーッと勢いよく上昇して、止めるとまた静寂に戻る。その繰り返しがなんとも不思議で、気持ちのいい時間でした。
写真には、気球の影が田んぼに落ちているのが写っていて、自分がどれだけ高いところにいるかが改めてわかります。

ちなみに施設のフリースペースには、「ソロ活女子のススメ」の台本が置いてありました。
そっかそっか、ドキュメンタリー風だけどドラマだから台本あるよな……と当たり前のことを思いながら、ぱらぱらと読み返してしまいました。それもまた楽しい思い出。

渡良瀬遊水地エリアは、国内でも有数の熱気球のメッカで、条件さえ合えば一年中フライトできるそうです。
天気が良ければ富士山も、スカイツリーも見えるとか。
自分から乗りに来なければ、一生経験できなかった時間だったと思います。
ソロ活、なかなかいいものですよ。
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