2026/07/02
古民家断熱リフォーム。真壁の和室をどう断熱するか。
築100年を超える古民家の断熱リフォーム工事が進んでいます。
住み継がれてきた家を、これからも快適に使っていくために。今回のテーマは「断熱」です。
まず、真壁(しんかべ)の和室というのが、古民家改修の難所。真壁というのは、柱がむき出しで見えている日本の伝統的な壁のつくりです。柱と柱の間に壁があるので、柱の見え方そのものが意匠デザインになっている。古き良き日本家屋らしい、味わいの正体でもあります。
ただ、この真壁。
断熱という観点ではなかなか手強い相手なんです。柱と柱の間だけに断熱材を入れようとしても、その厚みが確保できない。室内側からだけの工事では、どうしても壁の中に納まらないんです。

そこで今回は、断熱材の厚み分だけ室内側にふかして、新しくつくった壁の中に断熱材を詰め込むやり方を採りました。写真のとおり、壁一面に断熱材が入っています。この工法だと、壁が内側に出てくる分、部屋がやや狭くなります。実際に測ってみると、確かに面積は削られる。ここはデメリットとして正直にお伝えしなければなりません。それでも、数センチの広さと引き換えに手に入るのは、夏の暑さと冬の寒さが軽減された部屋です。古民家は「夏は涼しいが冬が凍える」とよく言われますが、これから何十年と住み続けるなら、性能を取るメリットのほうがはるかに大きい。お客様とも、そこはしっかり話し合った上での判断です。

そしてもうひとつ、大工と現場でしばらく頭を悩ませたのが、天井の梁。もともとこの部屋の天井はやや低め。そこに断熱材を入れるとなると、天井は必然的にもう少し下がることになります。すると、これまであらわしになっていた曲がり梁が、天井に埋まり気味になってしまう…。古民家の曲がり梁は、木そのものの形をそのまま活かした味わい深い梁。これを断熱のために隠してしまっていいのか。かといって、断熱の性能は落としたくない。大工とふたり、天井を見上げながら「これはどう収めるか」と。図面だけでは決められない、現場でしか出てこない判断がここにあります。
古民家の改修に限らず、リフォーム工事というのは、いつもこの繰り返しです。残したいものと、良くしたいもの。そのせめぎ合いの中で一番いい落としどころを探していく。新築とは違って、正解がひとつではありません。だからこそ面白いし、だからこそ現場で大工と一緒にこれまで収めてきた事例などを話し合いながら、腰を据えて考える時間が必要なんです。工事はまだ途中です。この曲がり梁がどう納まったか、また改めてご報告します。

古民家の寒さ、暑さでお悩みの方。
すべてを建て替えなくても、断熱の手を入れるだけで住み心地が大きく変わることがあります。お気軽にご相談ください。
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無料で宿泊体験ができるモデルハウスがあります。
お気軽に見学だけでもOKです!

ただ見るだけのモデルハウスじゃなく、実際に建てる前に住んで確かめることができるのが当社のモデルハウス。

寒い冬、本当に寒くないの?ジメジメした梅雨、全館除湿でサラサラで快適?
猛暑の真夏、普通の家と何がどう違う?
体感は数値よりも大きな差を感じさせてくれます。
そして、それを感じることができたら「いい家」という要素は必ずしも数値だけではないことに気づくと思います。

昨年末に、初めてこの家に宿泊したお客様はあまりの快適さに感動し、同じ家を建ててほしいとご契約されました。
言葉ではわかっていても、実際に泊まって空気感を肌で感じてみて、本当の家の良さがよ~く分かったそうです。
それは家の性能や数値ではなく、無垢の木の質感やどこからともなく香る木の香りときれいな空気感、空間の雰囲気、存在感、価値観。
何がしたいのか、何が欲しいのか、どうしたいのか、いい経験になりましたと仰り、ご自宅が完成した時はモデルハウスを越えたかも…とご自慢されていました。

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