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column

2026/06/01

資材も金利も、6月からさらに上昇

少し耳の痛い話。
6月に入り、建築資材の値上げが次々と発表されています。床材・建具・断熱材・外壁材・屋根材・壁紙・カーテンまで、幅広い資材が対象です。

具体的な数字を挙げると、朝日ウッドテックが6月1日受注分より床材を10〜15%、その他取扱い全製品を15%値上げ。クロスやカーテンでおなじみのサンゲツは7月1日受注分より20〜30%値上げ。外壁メーカーのニチハは7月1日出荷分より金属製外壁材・屋根材を15%値上げ。断熱材については旭化成建材がネオマフォームなどの受注制限・納期調整・生産停止を発表しています。値上げ幅は品目によって最低でも15%、最高60%近くに達するものまで出ています。

金利も同様に6月は10年固定・35年固定ともに引き上げとなり、フラット35は3.210%で前月からさらに上昇。変動金利は現時点では、まだ低水準を維持していますが、市場では追加利上げが意識されていて、上昇基調は続く見通しです。

資材が上がる。
金利が上がる。
これは必然的に、家の価格が上がるということです。

 

ここまで書いておいて、こんなことを言うのもどうかと思いますが、「だから今すぐ建てましょう」と単純には言えない部分も、正直あります。
断熱材が受注制限・生産停止になっているということは、今契約しても工期が読めない可能性があります。資材が揃わなければ着工できない。また、値上がりしている資材の中には、今後代替品や新素材への切り替えが進んで落ち着くものも出てくるかもしれません。

では、慌てて動いたらどうなるか。ウッドショックのときの業界の話。
あのとき、資材が上がる前に契約だけ急いだら、工期が大幅に延びてしまったというケースが続出しました。建築資材の要の木材が市場にない状態で契約したのに着工できないのは当然の話。その結果、見積もりより数百万円高くなったという話は珍しくありませんでした。住宅会社によっては、契約後に資材が入手できないため仕様変更をお願いしたい、工事代金を増額させてほしいと迫られたケースもありました。

もうひとつは、焦って十分に検討しないまま会社を選んでしまったというケース。値上がりへの不安から比較検討の時間を削り、建てた後に、もっと慎重に選べばよかったと後悔された方も少なくない。

今回のナフサショックでも、同じことが起きるリスクがあります。
断熱材や防水材が受注制限になっている状況で契約だけ急いでも、資材が揃わなければ着工できない。契約したのに何ヶ月も動けないという状況は、誰にとってもいいことがありません。
そして、ウッドショック後に材木の価格が適正化しても、人件費や他の材料費の高騰で住宅の価格は結局元通りにはならなかった。今回も同じ構図になる可能性は高いと思っています。

だから私が思うのは、急ぐ必要はないが、止まる理由もないということ。
今すぐ動くかどうかより大切なのは、準備を止めないことだと思っています。資材の状況、金利の動き、補助金の活用、自分たちの資金計画…これらを整理しておくだけで、いざ動き出すときのスピードが全然違います。
今は様子を見るという判断が正解になる人もいる。でも、様子を見ながらも準備だけは進めている人と、完全に止まってしまう人では、半年後・1年後に大きな差が出ます。

動くなら、資材の調達見通しをきちんと説明できる会社と進めること。
見積もりに値上がり分がどう反映されているかを透明に話してくれる会社を選ぶこと。
そして自分たちの資金計画と照らし合わせて、無理のないペースで判断すること。

大切なのは、正確な情報をもとに自分たちの状況に合った判断をすることです。

 

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