印西市 S様邸
今回の家も、当社のホームページをみて佐原まで私の造った家を見に来ていただき、SCの家という工法と、当社の一番のこだわりの部分である自然素材「木の家」というものに感動して頂き、家づくりを頼まれたという経緯がございます。
この土地に家を建て目の前に広がるどんぐりの山の木を見て暮らしたい。
自然と共存できるような環境に住み、押し付けではなく、自然の素材そのものが生かされた家に住みたい。
そのようなコンセプトの元、プランニングされた家づくりでした。望むものは唯一つ、「質感」。
ごまかしの聞かない本物の素材をまだ幼い子供たちに素肌で触れさせたい、この家の構造と人間の手作業の緻密さを成長と共に自然と分かって欲しい、板一枚、柱一本の本物の素材が持つ存在感。
それだけで十分わくわく出来る。
その話を聞かされたとき、まさに心を揺さぶられました。この家に既製品は一切使用していません。すべて手作りです。
床は杉の木目が浮きだった無垢の一枚板、壁は珪藻土の白壁と杉の赤身の一枚板、ダイニングに開かれた吹き抜けには上階の寝室と繋がり勾配天井とあらわしの梁、キャットウォークが上への広がりを印象付けます。
1階の和室には茶室を連想させる低く小さな「にじり口」を玄関に供え、室内に設置された濡れ縁から入ります。
2階の風呂は窓からどんぐりの山を見るために設けられました。
全てのドア、引戸は地元の杉材でお客様のご希望で一本一本特注で製作された建具で、その存在感と手の込んだ質感には圧倒されるでしょう。