2026/01/18
水の出し方と震災の教訓
先日、現場でお客様とお話ししていた時のこと。ご実家のキッチンや洗面台の水栓が、場所によって水の出し方がバラバラで、どうにも使いにくいというお悩みを聞きました。
今の主流はレバーひとつの「シングルレバー水栓」ですが、実はこれ、「上に上げて水が出るタイプ」と「下に下げて出るタイプ」の2種類が存在します。
なぜこんなに紛らわしいのか。 そこには、先日書いた阪神淡路大震災の教訓が深く関わっています。

震災が起きる前までは、多くのメーカーが「レバーを下げて水を出す」仕組みを採用していました。 ところが、1995年の震災で大きな問題が起きました。激しい揺れで上から物が落ちてきたり、レバーそのものが振動の重みで勝手に下がってしまい、あちこちで水が止まらなくなるという事態が続出しました。
貴重な水が、知らないうちに勝手に流れ続けてしまう。
この苦い経験を経て、2000年に日本のルール(JIS規格)が改められました。万が一、何かがぶつかっても水が止まるようにと、国内の蛇口はすべて「レバーを上げて水を出す」カタチに統一され、現在は上げ吐水(あげとすい)と呼ばれるようになりました。

ご自宅などで場所によって使い勝手が違うのは、このルールが変わる前と後の蛇口が宅内で混在してしまっているから。
たかが水の出し方と思うかもしれませんが、何気なく使っている設備の一つひとつには、過去の災害から学んだ経緯が詰め込まれています。
古い蛇口をお使いの方は、お使いの際にぜひ思い出してみてください。
そのレバーの向きには、震災を経てたどり着いた、様々な想いが込められています。
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