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column

2025/06/30

止水栓を閉められる家主は、どれくらいいるだろう?

自宅2階のトイレで水漏れが発生しました。
使用していたのはパナソニックのアラウーノ。
しかも、同じ型の便器で2年前に1階でも同じ症状が起きて、修理してもらった記憶がまだ新しい。

今回は2階。症状はまったく同じ。便器の下から、じわじわ水が漏れてきます。
自宅も築15年。そろそろ来たか…という思いもありますが、それ以上に気になったのは、修理受付のハードルの高さ。

コールセンターにはなかなかつながらず、アナウンスは「WEBでの修理申し込みをご利用ください」。

 

 

もちろん、WEB申し込み自体はとても簡単。必要事項を入力すれば、あとは待つだけ。
でも、実際に水が漏れているその場面で、悠長にネットから申し込むなんて、落ち着いてできる人がどれほどいるでしょうか。

私はこの業界にいるから、止水栓の位置も仕組みも知っている。
だからまず水を止めて、応急処置ができる。
でも、ふつうのご家庭だったらどうでしょう??

水が漏れる。
止まらない。
パニックになる。
夜間だったら、どうする?

「WEBで申し込めばいいんです」と言われても、それで不安が消えるわけではありません。

 

最近、飲食店やアパレルなど、いろんな業種でセルフサービス化が進んでいます。
人手不足という背景もあり、仕方ない面もある。

でも、それはお客様が困らない範囲でのセルフであってほしい。
家の中で、水や電気といった命綱にかかわることは、やっぱりプロが責任をもって対応するべきだと感じます。

お客様に「止水栓を閉めておいてください」と指示するのは簡単ですが、それがどこにあるのかもわからず、工具もなくて不安に震える方も少なくありません。

この仕事をしていると、「家を建てる」だけじゃなくて「家を守る」責任を感じる瞬間があります。

どんなに便利な世の中になっても、誰かが人として寄り添っていくこと。
それが、これからの家づくりに、そして地域密着の工務店として必要な姿勢ではないかと、改めて思いました。

 

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