メニューを開く

メガメニュー を開く

メガメニュー を閉じる

column

2025/07/11

地面の中が見える安心

このところ、ありがたいことに新築のご依頼が続いています。
会社からほど近い敷地で、地盤調査を行いました。
先日の成田市の現場に続き、いよいよこの土地でも家づくりの物語がスタートします。

住宅の構造や断熱、デザインは、目に見える分だけ注目されがちですが、実は、家づくりで最も大切なのは見えないところその筆頭が「地盤」です。

どれだけ強い柱を使っても、どれだけ頑丈な構造を組んでも、それを支える地盤が弱ければ、すべてが不安定になってしまう。だからこそ私たちは、最初の一歩としてしっかり調べることを怠りません。

試験は、スクリューウェイト貫入試験(旧スウェーデン式サウンディング試験)という方法。

先の細いロッドが地面をコリコリと掘り進めながら、その抵抗を測定して、地中の強さを数値で読み解いていきます。
このときの回転数や荷重状況や、ロッドの沈むスピードなど、それらの抵抗値をもとに、地面の固さ・ゆるさ、そして地層の構成がわかるようになっています。

そして、その結果を受け、このままでも十分な強度があると判断できれば、そのまま基礎工事へ進めます。
一方で、軟弱な層がある、荷重に耐えきれないかもしれないという結果であれば、鋼管杭やセメント系固化材などを用いた地盤改良を施す必要が出てきます。

これは、見た目ではわからない地面の中のをあらかじめ見極めて、その土地に合った安全な基礎設計を行うための必要工程です。たとえば、地面の奥深くに粘土層があったり、雨水が抜けにくく水分を多く含んだ層があれば、そこに建つ家は時間をかけてゆっくり沈んでいく可能性があります。そうしたリスクを未然に防ぎ、ご家族の暮らしを長く支えるためにも、この地盤調査がとても重要になってくるのです。

こちらの現場も、今回の測定結果をもとに、必要があれば地盤改良という工事へと進みます。
つまり、地盤の調査結果によって「家をどう建てるか」ではなく、「どう支えるか」が決まるんです。
家そのものの構造や考え方が変わるわけじゃありません。
大切なのは、その土地に合わせた支え方をしっかり考えること。

家づくりって、どんなに見た目が良くても、どんなに立派な柱を使っても、肝心の土台があやふやだと、長くは持ちません。だからこそ、まずは地盤と向き合うことが、安心の第一歩なんです。

目に見えない地面の下に、安心を積み重ねる。
そこから始めていくからこそ、10年後も20年後も「この家で良かった」と思ってもらえる。

この調査が始まると、いよいよだな――という気持ちが湧いてきます。
まだ何も建っていない更地ですが、今日もひとつ、見えない仕事に向き合っています。

+++

暑い夏に本気で向き合う住まいを、ぜひ体感してほしい。
ということで、今年もモデルハウスにて、真夏の体感会を開催します。


📍 7月26日(土)・27日(日)
📍10:00〜20:00(夜も見学OK)
🏡 桶市コンセプトハウス 香取市北3-11-9
🛏 宿泊体験も受付中(要予約)


杉と漆喰と珪藻土に囲まれた自然素材の空間に、進化した全館除湿システム「リフレア」が搭載された住まい。
どの部屋にいても、サラッとした空気。
「これ、ずっとここにいたいね」と思っていただけると思います。

ぜひ、この夏の空気を確かめにいらしてください。
きっと、帰りたくなくなる空気を感じていただけるはずです。