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column

2025/08/24

いよいよ完成!

いよいよ完成です。



お盆の時期にあたる8月10日から24日までの短い工期の中、ぼたん様の屋根修繕工事を無事に終えることができました。
屋根工事という酷暑の炎天下での作業にもかかわらず、職人さんたちが一日一日、丹念に手をかけてくれたおかげです。

佐原もそうですが、今回の工事を振り返るとヨーロッパの街並みのように石畳やレンガ造りの建物が百年単位で息づき、修繕を重ねながら人々の暮らしに寄り添っている姿を考えます。
古いものを壊すのではなく、大切に直して使い続ける。その積み重ねが文化や街の風景を形づくっています。
日本の木造建築も同じで、屋根を直し、壁を塗り替えることで家は再び息を吹き返し、次の世代へと受け継がれていきます。東京都の歴史的建造物に選定されているぼたん様の今回の修繕も、まさにその営みのひとつでした。

足場の解体作業中、ご近所でテレビの撮影が行われていて、職人たちのカンカンというハンマーの音がマイクに入ってしまうとのことで、「10分だけ作業を止めてもらえますか?」と依頼を受けました。普通ならクレームとして受け止めがちな場面ですが、その時差し出されたのは、キンキンに冷たい飲み物。大都会東京ならではの、ちょっとしたハプニングでありながら、心が和む一幕でもありました。

住まいを直すという仕事は、人と人との関わりがあって成り立つもの。今回の工事も、職人の技とご近隣の理解、そして街全体の営みがひとつに重なって完成へとつながりました。

 

ぼたん様、この度の工事完成を心よりお祝い申し上げます。
そしてご近隣の皆様、酷暑の現場を支えてくださった職人衆に改めて感謝いたします。
古きよきものを活かしながら、新しい時間を積み重ねていく。
その営みを、これからも大切にしていきたいと思います。

 

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