2025/04/26
確認申請に思わぬ時間。いま住宅業界で起きていること
今年4月、建築基準法の改正がありました。
主な改正点は、「すべての新築住宅に省エネ基準への適合が義務化された」ことと、「木造2階建て以下の戸建住宅(いわゆる4号建築物)」においても、確認申請時の審査内容が大幅に強化されたこと。
これまでは小規模な木造住宅であれば、建築士による設計図書の提出が簡略化される「4号特例」という特別措置が適用されていました。しかしこの4号特例が縮小されたことにより、今後は省エネ性能や構造安全性をきちんと証明できる資料の提出が必須になりました。
私たち桶市ハウジングでは、もともと省エネ基準や構造計算には真面目に取り組んできましたので、法改正後も通常通りの対応ができています。
ですが、今回の改正に合わせて全国的に駆け込み申請が相次いだことで、建築確認申請の審査に多大な時間がかかっているという思わぬ影響が出ています。
特に、確認申請を受け付ける行政や指定確認検査機関の現場では、対応すべき図面・書類の量が一気に増加。さらに、新たに求められる省エネ性能説明書類や構造計算書など、確認項目が膨大になったため、通常であれば2~3週間程度でおりるはずだった確認済証が、とんでもなく時間がかかってしまうケースも。
私たちの現場でも、年度末に契約をいただき、順調に手続きを進めていた案件で、思った以上に確認申請が進まず、着工が予定よりずれ込んでしまうという事態が起きています。
こうした背景には、申請を受ける側の体制整備が追いついていないという現実もあり、いま住宅業界全体が、法改正に伴う大きな過渡期を迎えていることを実感します。
これから家を建てようと考えている方にお伝えしたいのは、「余裕のあるスケジュールを組むこと」。
法改正によって手続きの負担が増えた今、従来通りの感覚で進めると、予定通りに着工できないリスクもあります。
また、法改正により省エネ基準適合住宅が義務化されたことで、仕様アップや追加設計作業が必要になり、建物以外の部分で思ったより費用が掛かることになります。
こだわりたい部分、予算を抑えたい部分、その優先順位をあらかじめしっかり整理しておくこと。
これからの家づくりには、そうした賢い準備がよりいっそう求められる時代になったのだと、私たちも痛感しています。
ご不安な点や、わからないことがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。
家づくりの現場から、最新の情報と実情を踏まえて、しっかりとサポートしていきます。
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GW連休のお知らせ
桶市ハウジングの今年のGW休業日は、
4月29日(火)~5月6日(火)までとさせていただきます。。
※4/29~5/6は本社、モデルハウスともに休業となります。
5月7日(水)より通常営業となりますので、予めご了承のほどよろしくお願いします。