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column

2025/09/30

誰もが旅を楽しめる時代へ

観光庁が推進する、ユニバーサルツーリズム促進事業。
高齢の方や障がいのある方など、誰もが気兼ねなく旅行を楽しめるようにと、観光地や宿泊施設のバリアフリー化を支援する国の取り組みです。

この度、この事業の採択を受けた工事が2件決まりました。

1つは、昨年も改修を手がけた水郷・十二橋の古民家
今回は外部空間のバリアフリー化が中心です。
川沿いを行き交うさっぱ舟を、車いすのまま間近で眺められるように、昇降機を設置して水辺までアクセスできるように整備します。
さらに、誰もが安心して使えるバリアフリートイレも新設予定。
観光地の風情を損なわず、誰にとってもやさしい場所へと。そんな願いを込めた現場です。

もう1件は、成田空港のそば、芝山町にある民家のリノベーション。
こちらは民泊施設として生まれ変わる予定で、1階部分は車いすでも自由に動けるバリアフリー空間になります。
旅人を迎える家として、段差をなくすだけでなく、車いすだけでなく、利用する誰もが安心して過ごせる居心地を形にします。

設計段階から細やかな配慮が求められる工事となります。

バリアフリーとは単に手すりを付けたり、段差をなくしたりすることではありません。
そこに、利用者に対する思いやりや想像力があるかどうか。その一つひとつが、建物のやさしさとして表れます。

観光地でのバリアフリー化は、これからますます求められていくでしょう。
けれど大切なのは、誰でも使いやすいことだと思います。

そんな想いで、これからの現場に向き合っていきたいと思います。