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column

2025/11/23

改めて感じた自分の家の「守り方」

先日、大分県佐賀関で住宅密集地を巻き込む大規模な火災がありました。あっという間に何棟も延焼していく映像を見ると、胸が締め付けられる思いになります。こうした火災が起きると必ず話題になるのが、出火原因の火元の人が弁償してくれるの?保険はどうなるの?という疑問。

ニュースでも触れられていましたが、日本には 失火責任法(失火法) という法律があり、重大な過失がない限り、火元の家は延焼先の家を賠償しなくてもよいとされています。つまり、自分の家は、自分が入っている火災保険で守るしかないのです。これは、意外と知られていないとても大切なポイント。

以前もブログで書きましたが(←Click!)、火災保険料はここ数年で大きく上がっています。
建築費や修理費の高騰、自然災害の増加などの影響を受け、各保険会社もリスク負担を増やしているからです。
また、特に今問題になっているのが 空き家 。放置しがちな建物はリスクが高いため、保険料がさらに割高になり、場合によっては加入を断られるケースも増えています。空き家だから保険に入らなくていいやという判断は、実はとても危険です。いざという時、助けてくれるのは 自分が加入している保険だけ だからです。

火災保険の補償内容で特に注意したいのが「新価」と「時価」 の違いです。
● 新価(再調達価額)と言うのは、火災後に同じ家を建て直すのに必要な金額。→ 実質「建て直せる」補償。
● 時価(減価償却後の価格)は築年数に応じて価値を下げて算出される金額。→ 受け取れる金額が少なく、修繕すら厳しい場合もあり得ます。

火災で住まいを失った時、「時価」では生活再建が難しい という現実があります。にもかかわらず、知らないうちに時価で入っていたという方も少なくありません。
これは本当に気をつけたいところ。ご自身の加入されている火災保険を今一度確認してみてください。

延焼しても火元に請求できない。保険料は上がり続け、空き家の加入も難しい。
こうした状況の中で、自分の家を確実に守る方法はひとつ。「適切な火災保険に加入し、補償内容を維持する」こと。
そもそも加入していない、保険料を抑えすぎて補償が弱い、古い契約のまま見直していないなど、こうした状態は、いざという時に取り返しがつきません。

私たちは家を建てるだけでなく、建てた後も安心して暮らせることを考えています。
保険の勧誘ではなく、「家を守るために必要な補償は何か」 が大切だとお伝えしています。もし、ご不安な場合はどうぞ気軽にご相談ください。中立的な立場でアドバイスさせていただきます。

空気の乾燥が進むこれからの時期、火災はいつどこで起きるかわかりません。
だからこそ、こうしたニュースを備えを見直すきっかけにしていただければと思います。

 

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