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column

2025/05/24

平屋?2階建て?人気の理由は暮らしやすさと将来の安心

近年、新築住宅において平屋を選ぶ方が増えています。

国土交通省の発表によると、2024年時点で全国の新築住宅のうち約17%が平屋となっており、15年前(2009年)から2倍以上に増えています。さらに、大手ハウスメーカーでは、新築の約47%が平屋という驚きのデータも。

当社でも現在、受注住宅の約6割が平屋。土地に余裕のあるこの地域ならではのメリットもありますが、選ばれる家として確実に浸透してきている実感があります。最近では平屋専門という住宅会社も出だしてきています。一方で、建材メーカーでは、階段材や窓枠の出荷量が減少しているという報告もあります。 これは平屋の増加に伴い、2階建て住宅に必要な建材の需要が減少していることを示しています 。

平屋の魅力は、やはり階段のないワンフロアで生活が完結すること。小さなお子さんがいるご家庭からシニア世代まで、すべての世代にとって暮らしやすく、安全であるという点が人気の理由です。また、移動がスムーズで家事動線がシンプルに作れることや、重心が低いため地震時も構造的に強い、将来を見通した時にバリアフリーでいくつになっても生活しやすいなど、メリットも大きいのが平屋の人気なのかもしれません。

上記のように平屋のメリットが多く語られますが、当然ながら設計や立地条件によってはデメリットというか、注意点も存在します。
平屋の場合、すべての部屋を1階に配置するため、ある程度まとまった面積の土地が必要になります。都市部や狭小地では2階建てに比べて難易度が高いのも事実です。また、屋根や基礎など面積ベースで見ると、延床面積が同じでも2階建てより割高になるなど、建築コストが意外と高いこともあります。それと物騒な昨今、1階での生活となるため、防犯対策も欲しいところ。

当社が手がける「杉の家」でも、平屋をご希望のお客様には、土地の条件や生活スタイルをしっかりヒアリングしたうえで、開放感と機能性、プライバシーと採光のバランスを取った間取りをご提案しています。例えば、天井を高くして梁を見せる勾配天井にしたり、建物の向きを変え、明るさと通風を確保したり。設計の工夫次第で平屋はもっと豊かに快適な空間になります。

私たちが建てる家は「今だけ」でなく「これから先」を見据えた家です。平屋は将来の生活に対する安心を、今のうちに取り入れられる住まいの形。今の暮らしを大切にしながら、未来への備えも考えて家を建てたい。そんな方にとって平屋という選択肢は、これからもますます魅力的になっていくはずです。

でも、先日お打合せしたお客様は、現在平屋住まい。階段のある生活にあこがれるので設計を1.5階建てでお願いしますというご要望もありました。
ライフスタイルは人それぞれ。十人十色の家づくりが当社の魅力の一つです。

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