2025/10/16
小学生の職場体験、未来の設計士!
香取市立東大戸小学校の6年生が、職場体験にやってきました。
きっかけは、塾の行き帰りで、桶市ハウジングの看板が気になっていたから…とのこと。
なんとも嬉しい動機です。
看板には「設計・施工」と書いてあり、なんとなく家をつくる仕事だろうな~と思っていたようですが、実際の工務店の仕事の中身までは分からなかったそう。
設計とものづくりに興味があるとのことで、2時間という短い時間でしたが、ぎゅっと濃い内容の体験になりました。
まずは、家づくりの流れから。
土地探し → 設計 → 着工 → 完成までのプロセスを、実際の図面や写真を交えて説明。
3DCADを使って、平面の図面が立体に変わる瞬間を見てもらうと、「おお〜!」と目を輝かせて見入ってくれました。
また、家はただ好きな形に建てられるわけではなく、高さ制限・建ぺい率・容積率など、その土地ごとに守らなければならないルールがあることもお話ししました。そうした制限の中で、いかに暮らしやすく美しい家を設計するか。まさにそれが、設計の面白さであり、難しさでもあります。
後半は、SDGsの取り組みも兼ねて、現場で出る杉の端材を使ったものづくり体験。
ブルーリッジチェア風のキャンプチェアを組み立ててもらいました。
電動インパクトを手にするのは初めてとのことでしたが、説明を聞きながら慎重にビスを打ち込み、どんどん形になっていく。途中で対角を測ってみると、きれいな四角ではなくひし形になっていました。笑
でも、これもまた大切な学び。
まっすぐに見えても、少しのズレが積み重なると形が変わってしまう。「四角く組むって難しいんですね」と、真剣な顔で話していたのが印象的でした。
昔の釘を打つ仕事からビスへと施工方法が変わった時代背景や、無垢の木に触れると感じる木のぬくもり・あたたかさ。そして、自分の手でつくったものが形になる喜び。
短い時間の中に、いくつもの気づきと発見があったようです。
最後は完成したチェアを手に、笑顔で記念撮影。
「これ、家で使います!」と誇らしげに持ち帰ってくれました。
働くということを、肌で感じる。
つくるということを、心で感じる。
そんな体験のひとつになっていたら嬉しいです。
ものづくりの世界は、正解がひとつではありません。
どんなに小さなことでも、そこに自分の工夫や想いを込められるか。
それが仕事であり、働くことの原点です。
若い芽が、こうして地域の中から育っていく。
そのきっかけに、少しでも関われたことを嬉しく思います。
10年後に履歴書をもってきてくれたり…なんて淡い思いを抱く、私にとっても楽しいひと時でした。
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