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column

2025/09/21

マイナンバーが使えない国勢調査。どうかしてるぜ日本

自宅に国勢調査の封筒が届きました。
そういえば前回やったのはいつだったか…。開けてみると「インターネット回答ができます」との案内。
おお、時代は進んだなと一瞬思ったのですが…なぜかマイナンバーは使えないらしい。

あんなに「マイナンバーカードでポイント還元!」「コンビニで住民票!」「免許も保険証も一体化するぞ!」と国を挙げて推し進めているのに、肝心の国勢調査では使わない。
ここは一番合理的に連動させる場面でしょう?と突っ込みたくなります。毎度のことながら、どうかしてるぜと思わざるを得ない。

ではなぜマイナンバーを使わないのか。
調べてみると、法律で用途が限定されているため、国勢調査には使えないとのこと。裏を返せば、プライバシー保護のためにあえて分けているわけです。便利さよりも信頼性を優先する仕組み。これは一見まどろっこしくても、国の統計としての信頼を守るための選択なのでしょう。

ただ、国勢調査の役割はものすごく大きいんです。
地域の人口がどのくらいか、世帯の実態はどうか、そうした数字は学校や病院の配置、防災計画や社会保障の設計に直結します。
私たちが普段、当たり前に受けているサービスは、実はこうした調査データの上に成り立っているんです。

なのに、面倒だからと回答しない人が増えているのも事実。
ネットでさっと済ませられるようになったとはいえ、なじみのない高齢世帯にはハードルが高い。かといって紙だと記入が面倒。さらには「これ本物のサイト?詐欺じゃない?」なんて不安もつきまといます。私もネット回答しましたが、やっぱり国のサイトとは言え、家族の生年月日や職場・学校までを包み隠さずに回答するのは、ちょっと抵抗がありました。

それにしても、マイナンバーは推すのに国勢調査では使わない。
便利な道具を買ったのに、使い道は箸置きみたいなもんですね。
やっぱり日本、ちょっと不思議な国です。

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