2025/05/25
受け継がれる手踊り文化を次世代へ
佐原の与倉屋大土蔵にて開催された小江戸さわら会 創立30周年記念イベント「幣台と屋台、受け継がれる手踊り ―利根川流域に息づく祭礼文化の交流」を見学してきました。会場は満員の来場者で埋め尽くされ、熱気とともに佐原周辺のお祭り文化への関心の高さがうかがえました。
佐原、小見川、東庄町のそれぞれのお祭り文化。その中でも「手踊り」を主体に、幣台の構造や、お囃子・手踊りの演出の違い、担い手の継承状況など、多くの観点から語られたフォーラムは、まさに地域文化の再発見。ほとんど知らずにこの町に来た私にとっては、なるほどな~と理解が深まる内容でした。
佐原から派生していった手踊りや山車も、距離とともに少しずつ形態を変わっていく比較も面白いものでした。手踊りの振付やお囃子(はやし)のテンポにも違いがあり、実際に踊りを見てみると、同じ祭りという言葉では括れないほどの多様性があるものだと、改めて気づかされました。
少子化が進む中、後継者不足に悩むのは、お祭りだけではなく、社会全体の大きな課題。だからこそ、お祭りの中でも地域でどう役割を分担し、若者が関わる場を作っていくか。ただ「残す」だけではない、「継がれるための仕組みづくり」が、今後ますます大切になると感じました。
佐原の町並みや祭り文化を支えているのは、人と人とのつながりと、こうした知恵の積み重ね。
こうしたことも踏まえて見るお祭りは、また違ったものになるでしょうね。
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