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column

2025/10/30

全国ソーラーサーキット交流会

東京で開催された、 全国ソーラーサーキット交流会に参加してきました。
20年以上前、高気密・高断熱などの言葉が住宅業界で飛び交った「工法ブーム」の時代がありました。あの頃、ソーラーサーキットを模した似たような工法が全国で乱立しましたが、今もなおソーラーサーキットが生き残っているのは、本物の技術だからだと改めて感じます。

交流会では全国の加盟工務店の取り組みが紹介されました。
中でも印象に残ったのは、沖縄県で実現した木造のソーラーサーキット住宅。高温多湿という過酷な気候条件の中でも、通気と断熱を両立させた工法がきちんと成果を出している。
この技術が、単なる寒冷地の家ではなく、温暖化時代に適応する次世代工法へと進化していることを実感しました。

そして今回、個人的に一番印象に残ったのがポスト基礎の話。
我が家もこのタイプの基礎ですが、ソーラーサーキットの考え方に基づいた床下の空気を遮らない構造こそが、この工法の根幹にあります。
しかし現在は、耐震基準の強化や構造計算の厳格化により、どうしても間仕切りの多い一般的な基礎形状に変わってきているのが現状。他の工務店さんに伺っても、やはり今はポスト基礎では強度が取りにくいとの声が多かった。

それでも中には、費用がかかっても、やっぱりポスト基礎でやりたい、この形こそがソーラーサーキットの原点という想いで貫いている工務店さんもいました。久しぶりに技術に誇りを持つ人の言葉を聞いた気がします。やはり、いいと思うものは、たとえ時代の流れに逆らっても続ける価値がある

帰り道、首都高の夜景を見ながら思いました。
便利でスピード重視の時代だからこそ、本物を貫く覚悟を持つ人がどれだけいるかで、業界の未来は変わる。
当社も流行や効率に流されず、「本当にいい家」を追求していきたいと思います。

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