2025/09/29
未来を考えた家づくりとは。
家というのは建てた瞬間がゴールではなく、そこから何十年と共に歩んでいく存在です。
お施主様もまた年月とともに歳を重ねていきます。
若い頃は必要のなかったものが、ある時ふと欲しいと思うようになる。それが住まいの真実です。
ご依頼いただいたのは、室内の手すりの設置工事。
介護保険を利用してケアマネージャーさんから依頼をいただくことも増えてきました。
逆に言うと、当社のOB様の世代も少しずつ高齢化しているという証でもあります。
手すりと言うと、老後のための設備と思われがちですが、実際には若い人でも自然と手を添えています。
階段の上り下りや、体勢が不安定な時、人は無意識に支えを求めるもの。
私自身も気がつけば、手すりがあると手を添えて歩いています。
まさに「転ばぬ先の杖」です。
私たちが大切にしているのは、後からでも手すりを設置できるよう、あらかじめ準備をしておくこと。
新築時から壁の中に下地材を忍ばせ、どこにでも手すりを取り付けられるよう設計・施工しています。
見た目はカフェ風でも、インダストリアルでも、和モダンでも自由にデザインできますが、その裏側には将来のことを考えた配慮を欠かしません。
今回のOB様宅も、最初からその設計思想でつくられた住まいでした。
だからこそ、スムーズに施工でき、お客様のこれからの暮らしの安心を高めることができました。
私たち桶市ハウジングの家づくりは、完成した瞬間の見た目の美しさだけでなく、10年後、20年後、さらにその先を見据えています。住まいと共に人は歳を重ねていく。その時々の暮らしに寄り添い、必要になったときにすぐに当社で対応できる。長く安心して住み続けられる家と私たちの関係性だと思っています。
住まいは「今」だけではなく「未来」にも備えるもの。
見えない部分にどんな心配りを込めるかで、家の価値は大きく変わる。
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