2025/09/04
ナイス「木と暮らしの博覧会」
パシフィコ横浜で開催された、ナイス主催の展示会「木と暮らしの博覧会」に行ってきました。
会場でひときわ目を引いたのは、スギの大径材の表層部を圧密したオリジナル素材 Gywood。
住宅や非住宅だけでなく、非建築分野における幅広い活用シーンを体感できる展示でした。
家具や建具、住宅設備機器はもちろん、オフィス用テーブルや学校机、さらには木製筆記具やトラックの荷台といった分野まで。住まいにとどまらない木質化の広がりを見て、木の新しい表情を引き出す技術に大きな可能性を感じました。
Gywood以外にも、今年は非住宅系を意識した展示が多かった印象です。内装のカバー素材や壁面の意匠材が豊富に並び、オフィスや公共施設での木の使い方を想像させる内容でした。
一方で大手メーカーの存在感も健在。
パナソニックのブースでは、昨年発売された「内窓」の展示がありました。2年前に樹脂サッシメーカー・エクセルシャノンを子会社化したパナソニックが、ついにYKKAP・LIXILの二大巨頭に挑む姿勢を見せています。展示されていた内窓は2社のものよりもスリムタイプに改良され、収まりも省スペース化されていて、さすがだと感じました。
LIXILのブースではミニマル向けの引掛け式浴槽「bathtope」が注目を集めていました。小さなスペースにフィットする新しい提案で、若い世代や都市部の需要を意識したアイテム。今年はbathtopeをぶら下げられるフックが付いたシャワーユニットが展示されていました。使うかどうかは別として、入りたい時に広げて入るというのは新しい発想。
また、ハウステックでは0.5坪ずつユニットを分けてサウナとシャワー室をドッキングさせた新しい形の浴室が披露されていました。家にいながら本格的なサウナ体験ができると、多くの来場者が足を止めていました。
木を中心にしながらも、住まいはもちろん、暮らしそのものをどう豊かにしていくか。
住宅設備や内装技術の進化は、なお一層これからの家づくりに直結するように思いました。
+++