2025/05/08
エアコン工事に必要?「アスベスト含有調査」って?
先日、お客様との会話の中で話題になったのが、エアコンの取付工事を家電量販店に頼んだら、下見として石綿含有調査費が数千円がかかったという話。
ちょっと驚かれるかもしれませんが、実はこれ、法律に基づいた正式な手続きなんです。
2006年(平成18年)以前に建てられた住宅では、断熱材や壁材、配管周りなどにアスベスト(石綿)が使われている可能性があります。そのため、新しく穴を開けたり、壁を削るような工事には、事前に素材にアスベストが含まれているかを調べる調査が義務化されています。
これは大げさな話ではありません。アスベストは吸い込むことで中皮腫や肺がんなど重大な健康被害を引き起こす恐れがあり、たとえ小さな穴をあける作業であっても、適切な飛散防止対策が必要とされています。建物が2006年9月以降に着工されていれば基本的に対象外ですが、それ以前の建物には少し注意が必要。現場の判断だけで「たぶん大丈夫」では済まされない時代になっています。
話は変わりますが、お客様との雑談の中で、ふと「石綿付き金網ってありましたよね~?え?ご存じない??笑笑」と昔話になりました。皆様は石綿付き金網ってご存じですか?私は51歳ですが、理科のテストの中でアルコールランプとセットの問題で何度も出てきた記憶があります。ただし、周知のとおり、今ではアスベスト(石綿)の危険性が広く知られ、学校や公共施設ではもちろん、住宅用の資材としても使用はされておらず、販売もされていません。かつては当たり前にあったものが、今ではしっかりと法で規制され、社会全体が安全の方向へ動いていることを実感します。
私も石綿作業主任者とアスベスト調査士の資格を持っていますが、今後は、大規模なリノベーション・リフォーム工事での確認申請の件だけでなく、エアコンの取付といった小さな工事であっても、アスベストの有無も気にしなければいけない時代になってきたのだと思います。場合によっては、アスベストの有無によって工事金額が大きく変わってくることもあるため、築年数が古い住宅の改修をお考えの方は、事前の確認と準備が大切です。
工事の内容によっては、それなりの費用が掛かるケースも出てきますが、何より大切なのは「安心・安全に暮らせる住まいづくり」。
見えないリスクを避けるためにも、法令を正しく理解して、しっかり備えていきたいものです。
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