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column

2025/10/25

雨に濡れても大丈夫!

丸宇木材市売の「木を活かす祭典」第3回秋の4市場合同競り祭り・第43回大紀州材展に行ってきました。



あいにくの雨模様にもかかわらず、全国から木材関係者が集まり、およそ300名を超える盛況ぶり。
並材から役物まで、所狭しと並べられた木の香りに包まれながら、雨にもかかわらず、木の祭りとい名にふさわしい熱気でした。

参加している方々も、一本一本をしっかりと吟味。木を見つめる眼差しは真剣そのもの。
雨の中、木口や木目を確かめながら立ち尽くす姿には、やはり木を扱う業者の矜持を感じました。

ところで、この日は雨。
展示してある材木が雨で濡れてしまっていました。

一般のお客様からすると「大丈夫なの?」と思われるかもしれません。
でも、私たち木材を扱う者にとっては、この程度の雨濡れはまったく問題なく思っています。

木材というのは生き物。
呼吸し、湿気を吸い、そしてまた乾く。
多少濡れたとしても、しっかり乾かせば元に戻ります。

なぜなら、建築で使われる構造材はすでに十分に乾燥された乾燥材だからです。1日程度の雨で少し水分を吸っても、風に当てて乾けば問題ありません。表面はぬれた状態ですが、実は木の内部までは水が染み込みにくく、カビや腐朽菌が繁殖する前に乾いてしまいます。木材が一時的に濡れたくらいで慌てる必要はありません。

ただし、もちろん注意点もあります。長時間、濡れたまま放置すればリスクは高まります。
特に合板(ベニヤ)などは膨れや反りが出やすいため、現場ではブルーシートなどでしっかり養生を行います。

私たち扱う側も、木材に対して正しい知識を持って向き合う必要がある。
濡れたからダメではなく、どう扱えば、木が一番いい状態で生き続けられるか。
私たちは、その素材の魅力を最大限に引き出してお客様へ届けることが仕事だと思っています。

 

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