column社長ブログ

「昔はもっと涼しかったよね」と言うと、「記憶が美化されてるだけじゃない？」なんて返されることもありますが、それでも年々夏の暑さが厳しくなっているのは間違いないような気がします。

私が子どもの頃、6月に毎日のように冷房をつけてたか…？ と思い返すと、窓を開けて扇風機を回せば十分だった記憶があります。夜も今よりはずっと涼しくて、外で虫の声を聞きながら寝るのが心地よかった。朝や夕方には薄手の上着を羽織って外に出るような感じだったと思います。

 

でも、今は夜になっても熱気が残り、日中との温度差も少ない。
愛犬ライトとの夜のお散歩すら億劫になるほどの暑さです。

 

私の子供の頃は、小学校のプール授業が気温25℃以上という条件下で行われていた記憶があります。今ではその25℃が、早朝や夜明け前の気温です。およそ20年前の沖縄の気温が、現在の東京にあてはまるらしく、関東のいよいよ亜熱帯地域に差し掛かってきたように思います。梅雨といえど雨は降らず、降ったとしてもスコールのようなゲリラ雷雨。春も秋も感じなくなり、夏と冬の二季化が進んでいるように感じます。

実際、現場で働く作業員さんたちにとって、今年の梅雨にしても命にかかわる暑さ。
部活では「真夏でも水を飲むな」と言われていた時代もありましたが、今では「30分に1回は給水を」と厚労省も呼びかけるほど。
これは、現場だけの話ではありません。家庭の庭での草むしり、花壇の手入れ、子どもとの水遊び…そういった、ちょっとした外作業でも、熱中症のリスクは年々高まっています。

 

私たちの感覚も、昔の常識から更新していく必要があります。
・朝夕の少し涼しい時間帯でも油断しない。
・水分と一緒に塩分もこまめに補給する。
・高齢のご家族やお子さんには特に注意を払う。
・我慢せずエアコンをかけて、体感ではなく室温で管理する。

 

そして何より、「無理しない」という判断をする勇気。
梅雨明けももうすぐ。
無理のない暮らし方をしていきましょう。