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column

2025/11/06

シロアリ被害。 玄関はとにかく狙われやすい!

ご近所のお客様から、ちょっと緊急めいた電話が入りました。
「玄関に敷いていたマットを久しぶりにめくったら、床がなんだかブヨブヨしていて…」
実際に伺ってみると、予想以上に深刻なシロアリ被害 が発生していました。

玄関まわりは、シロアリにとって非常に好条件が揃った場所です。
玄関土間の下は土になっているケースが多く、外気の影響を受けやすいうえ、湿気もこもりやすいんです。また、日が当たらず乾きにくくて、タイルの目地の割れなどからも湿気が入りやすいのが特徴です。シロアリ業者も必ずといって、上がり框(かまち)を重点的にチェックする理由もここにあります。

今回、幸い上がり框そのものは無事でしたが、そのすぐ脇の床材がほぼ空洞化していました。表面からの見た目ではあまり分かりませんが、見た目以上に中身がスカスカになっており、木の内部はウェハースのような状態でした。

シロアリの怖いところは、表面からは軽い傷のように見えても、中身が完全に食べられていること。
今回も、パッと見では「ちょっと剥がれてる?」程度の印象でしたが、めくった瞬間に床材の内部がボロボロと崩れ落ちるほどの被害…。床材の下地まで含めると、改修範囲は確実に広がるころが容易に想像できます。

今回のケースのように、玄関マットを全面に長期間敷いたままにすると、湿気がこもり、見えないところで腐朽菌やシロアリが活動しやすい状況が生まれます。特に玄関は外と内の境目で温湿度差が大きいため、少しの湿気でも要注意な場所 です。

うちは大丈夫!と思っていても、安心はできません。
床がなんとなく柔らかい、歩くと沈む感覚がある、玄関・洗面・勝手口にマットを置いている、木部が波打っている、床鳴りが急に増えた…。
これらの症状がある方は、早めに専門業者へチェックを依頼した方が安心です。

シロアリは 気づいたときには遅いことがよくあるパターン。
逆に言えば、早期発見できれば大きな工事を避けられる可能性も高くなります。

今回のケースは、「マットをどけた」という本当に些細なきっかけで発見されました。もしあと数年放置されていたら、床だけでなく土台や柱といった構造部にまで被害が進行していた可能性もありました。

シロアリ被害は、住宅にとって最もリスクの高い劣化要因の一つです。
だからこそ、日頃の点検や、少しでも気になる点があれば早めのご相談をおすすめします。

もちろん当社でも、点検から改修のご提案までしっかり対応いたしますので、いつでもお気軽にお問い合わせください!

 

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【建築途中の構造見学会のお知らせ】

日時:2025年11月15日(土)・16日(日)
   10:00~17:00 ※予約不要
場所:成田市猿山1211近く(滑河県道踏切すぐ)